カリキュラムの概要
カリキュラムマップと学習到達目標

科目の学習目標の例(2024年度)
企業戦略とイノベーション
本科目の学習目標は3点です。第一は、経営戦略論という広範囲で複雑な分野の全体像を把握することです。第二は経営戦略論の各論についてのディスカッションを行えるようになることです。第三は経営戦略論の先端的な分野の一つであるエコシステム論について理解し、オリジナルな調査による発表とディスカッションができるようになることです。
デザイン思考
デザイン思考というキーワードが「製品・サービス開発の新たな手法」という文脈で語られるようになり久しいですが、誤解や誤用に基づく過剰な期待の上での失望を生むケースも多いようです。本講義では、産学連携授業「エンジニアリングデザインプロジェクト」の現場におけるデザイン思考の実践例を示しながら、単なる方法論に留まらないデザイン思考の活用方法を示します。また、次世代の製品・サービス開発において重要になる視点についてグループ課題に取り組んでもらい、議論を行います。
ビジネスシミュレーション1 企業経営(グループ演習)
コンピュータ上に構築された仮想の市場での企業経営を通じて、(1)PDCAサイクルの実施能力,(2)コンピュータツールの実践的活用能力,(3)グループディスカッション能力,(4)プレゼンテーション能力など,問題解決型人材に必要となる実践的能力の向上を目指す。
※2024年度の学習目標は、こちらをご参照ください。
年間スケジュールと担当講師(予定)
月 | 講義名 | 担当講師 |
---|---|---|
4月 | 企業戦略とイノベーション (講義&演習) |
辻本 将晴 東京科学大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 教授 |
5月 | 計算社会科学と社会イノベーション (講義&演習) |
笹原 和俊 東京科学大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 教授 |
6月 | デザイン思考 (講義&演習) |
齊藤 滋規 東京科学大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 / 融合理工学系エンジニアリングデザインコース 教授 |
7月 | 人財/組織マネジメント (講義&演習) |
小田 理一郎 有限会社 チェンジ・エージェント 代表取締役社長 |
8月 | ビジネスシミュレーション1 企業経営 (グループ演習1) |
白井 宏明 横浜国立大学名誉教授 放送大学神奈川学習センター客員教授 |
9月 | ビジネスシミュレーション2 企業戦略 (グループ演習2) |
中野 健次 元 東京科学大学情報理工学院情報工学系 特任教授 |
10月 | ファイナンス&アカウンティング (講義) |
杉山 慎治 日精ホールディングス株式会社 社外取締役 |
11月 | 連携型イノベーション戦略 (講義&演習) |
田辺 孝二 東京科学大学 名誉教授 |
12月 | ビジネスシミュレーション3 事業評価 (グループ演習3) |
名田 秀彦 インテグラート株式会社 執行役員 ソリューション事業部長 |
1月 | 事業開発・アントレプレナーシップ (講義&演習) |
木村 英一郎 東京科学大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 教授 |
2月 | 知的財産戦略 (講義&演習) |
橋本 正洋 法政大学大学院 政策創造研究科 教授 |
※東京科学技術経営専門職学位課程教員のプロフィール詳細は、こちらをご参照ください。
※スケジュールの詳細は、こちらをご参照ください。
※所属等は2024年12月現在のものです。
学習形態と1ヶ月の流れ
学習形態は科目によって「講義&演習」と「グループ演習」の2パターンがあります。1科目の学習の流れは表のようになっております。※Zoomを用いたオンライン講義形式を予定しています。※科目によっては、一部、内容が変更される場合があります。
学習形態 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | ||
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講義&演習 | 各科目分野に関する基礎知識を受講し、グループ課題や個人課題が 提示されます。。 |
課題発表とQ&Aおよびディスカッション、講評を行います。課題発表を踏まえたまとめの講義なども行います。 | |||
(自己学習) | 学習者は、自らの既得知識レベルや週末などの自由時間に合わせて推奨書籍やeラーニングコンテンツ等(学習環境は自己負担)によって個別学習をします。また、提示された課題を検討します。 | ||||
グループ演習 | 科目ごとにビジネスシミュレーションのツールを用い、グループ学習をします。 | グループ別に設定された課題を討議し、シミュレーションを実行します。さらに各自、週末などを活用して意思決定の質を高めながら、シミュレーションを実行していきます。 | 発表/演習/意見交換/講評など | ||
(自己学習) | 週末などの自由時間に各課題について各自、検討します。webベースで意見交換、ファイルの共有等を行います。 |
コース担当教員からのメッセージ

東京科学大学 環境・社会理工学院
技術経営専門職学位課程
東京科学大学イノベーションデザイン機構 機構長
プロフィール
慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)等を経て2010年4月東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科准教授。20年4月より現職。
メッセージ
本コースは、社会人の方が働きながら、MOTのエッセンス、すなわち必須の知見と本質を学ぶことができるように構成されています。受講者の方々は講師からだけでなく受講生からも価値ある知見を得て、人脈を広げることができます。10年以上の間、高い評価を受け続けてきた本コースを是非受講してみてください。
コーディネーターからのメッセージ

古俣 升雄 特任教授
東京科学大学 環境・社会理工学院
技術経営専門職学位課程
プロフィール
法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻修了(経営
学修士)。人材育成・教育、コンサルティングの民間企業、早稲
田大学客員研究員等を経て、2009年5月より東京工業大学イノ
ベーションマネジメント研究科特任助教。2023年4月より現職。
メッセージ
所属、役職、年代、専門性、文系・理系など、多様なキャリアを持つ社会人の方々が働きながらMOTを学び、自らのキャリア形成に活用しています。CUMOTでは学習者主体の学習形態を重視しており、高い学習意欲を持った多様性のある受講生同士の学びがより学習効果を高めます。「教わる」ではなく自ら「学ぶ」という意識をお持ちの方を歓迎します。